もしも職場や学校にいるときに大災害が発生したら…。
交通機関がストップしてしまったら、歩いて自宅に戻ろうとする人が多いで
しょう。ですが、例えば大きな地震の直後はいたる所で火災が発生したり、
余震で看板等が倒れてきたりして二次災害に巻き込まれる可能性があります。
また、人々が一斉に帰ると大渋滞になり、救急車や消防車の活動を妨げる危険が
あります。つまり、助けられる命が助けられないという事態が起こります。
とくに都市部で大災害に襲われたとき、人は密集状態になると予想されます。
ここで心配される現象が「群集雪崩」です。密集状態の中で一人が倒れると
雪崩のように周囲も転倒し、押しつぶされた人は最悪の場合死亡してしまいます。
都市防災の専門家によると、東京都心部の約500万人が一斉に徒歩で帰宅した場合、
東京丸の内、渋谷駅前の明治通り、新宿駅前の甲州街道、赤坂見附駅周辺など
都内30か所以上で、超過密状態になると予想しました。
特に、駅・橋は人々の密度が高まりやすく群集雪崩が起こりやすい場所です。
近づかないようにしましょう。
東京都では、大災害後は職場や学校に留まり、3日間は「帰らない」ことを推奨
しています。
これは、1995年の阪神・淡路大震災の状況が根拠になっています。
少なくとも3日間(72時間)は救出される方を優先し、救急車や消防車などの
緊急車両が迅速に活動できるように、都市の中で大渋滞を起こさない、ということが
目的です。
では、外出先で被災した場合はどこへ行ったらいいのでしょうか。
その時は「一時滞在施設」への避難を考えましょう。
庁舎、大規模な体育館など公の施設の他、民間企業のエントランスホールや会議室、
ホテルのロビーなどがあります。
また、徒歩で帰宅する人への支援場所として、コンビニやファミリーレストラン、
ガソリンスタンドなどに「災害時帰宅支援ステーション」「災害時サポートステーション」
というマークが表示されています。
これらの施設では災害時に水やトイレ、災害情報などを提供してくれます。
都市部に限らず、全国各地で貼られているので、よく行く外出先がある場合は、事前に
確認してみてはいかがでしょうか。
(出典:NHK(防災)ホームページ)
