富士山が最後に噴火したのは1707年、宝永大噴火でした。それから300年以上が経過し、すっかり
観光地と化した富士山ですが、次の噴火はいつ起こってもおかしくないと言われています。
2026年3月、内閣府と東京都は、富士山の大規模噴火に伴う首都圏での降灰対策強化のため、
首都圏の自治体やライフライン事業者でつくる協議会の初会合を行いました。
会合では、住民生活の継続や火山灰処理等をテーマに議論を行い、数年後をめどに国の対策指針や
東京都の防災計画に反映させることを確認しました。
もし富士山が噴火したら、わたしたちの暮らしにどうのような影響があるのでしょうか。
人体への影響
火山灰の粒子は細かいため、人体に影響を及ぼします。特に呼吸器系に影響があり、細かい粒子が
肺の奥深くまで入ってしまうことが想定されます。
症状としては、咳の増加、鼻水や鼻の炎症、のどの炎症や痛みがあり、呼吸器疾患を抱える人は
特に注意が必要です。また、目に入ると失明の危険もあります。防塵マスク、ゴーグルの着用などの
対策が有効です。
電気、水道への影響
雨天時、電柱に積もった火山灰の影響で停電したり、浄水施設では水質が悪化、飲料不適となり断水したりするでしょう。下水道では菅が詰まって下水があふれる可能性があります。
道路、交通機関への影響
降灰による視界悪化で車両の通行が不能になり、火山灰が線路上や空港の滑走路に積もることで電車、飛行機の運行が不可能となります。物流にも影響が出て物資の供給が遅れることが想定されます。
通信への影響
火山灰は水分を通しやすい性質なので、雨天時に基地局の通信アンテナに付着すると通信阻害が
起きてしまうことがあります。これにより、インターネットや電話が利用できなくなります。
但し通信基地局は非常用電源を備えているため、停電しても数十時間は稼働できます。
建物への影響
火山灰が10㎝積もると、1㎡あたりの重さは約100㎏になります。雨天時に水分を含んだ重い火山灰が
積もると、木造家屋などの古い建物は倒壊することがあるかもしれません。
協議会は今後も継続し、自宅での生活継続のための対策や、状況に応じた避難行動のあり方などが
議論される模様です。注目していきましょう。
